折腾 JA
BS/110度CS アンテナを設置する記録
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はじめに
この記事は中国語からの翻訳です。不自然な点がありましたらご容赦ください。
こういう訳あり物件に住むと本当にいろいろ大変で、テレビを見るだけで疲れる = =
だいたいの状況としては、地デジも BS/CS も信号がなくて、たぶん屋根のパラボラが悪い? それとも配線?
でも屋根に上がるためのはしごがなくて、ようやくある日、社長の家から 4 メートルのはしごを盗んできた。
これで屋根に上がってパラボラを調整できるぞ、となったのに、ずっと動かしても信号がない(
後から持っている知識だけで少し考えて、ようやく原因が分かったのでこの記事を書いた。
要するに、よく分からないものをいじるときはまずパラメータを見よう、思い込みはいけない。
本文
屋根に上がる
引っ越してきた時点で屋根には地デジ + 衛星アンテナが 2 セットあった。1 セット目は強風で倒れたらしく床に転がっていて、そのため、もう 1 セット追加で設置したのだと思う。
なので家じゅうの同軸もめちゃくちゃで、使えない 2 系統分の配線がそのまま残っている。無理やり詰め込むなよ、再利用できなかったのか?(もうどういう神施工だったのか分からない)
簡単に言うと、屋根から室内へ来ている同軸は合計 4 本で、感覚的には 3+1(3 本は同じ管へ、1 本は別の管へ入り、家の反対側から室内へ入る)。実際に室内までどう通っているのかは、もう本当に分からない。。。
そこで屋根から階下まで、テスト用の仮設同軸を 1 本だけ引いた。これなら同軸経路の干渉を少し減らせるし、テストもしやすい。
新品のパラボラアンテナには、方向が合ったことをランプの点灯/消灯で知らせる小型の携帯測定器が付属するらしい。でも私は知らなかったので、Android TV チューナーと adb + scrcpy を使い、屋根で信号状態を表示した。もちろん PT3 + checksignal でも試した。
とにかく動かしまくったが、checksignal / recpt1 はずっと死んだままだった:
recpt1 --device /dev/pt3video0 --strip --lnb 15 --b25 BS15_0 - -
using device: /dev/pt3video0
enable B25 strip
LNB = 15V
using B25...
Cannot tune to the specified channel: /dev/pt3video0

でもテレビボックスをつないで受信レベルを見ると、信号自体は検出できて、パラボラを動かすと変化も見える。
ただし BS1 だけはずっと信号 0。最初は、最悪 BS1 を見なければいいか、くらいであまり気にしていなかった:
- BS1 は 0
- BS3 はだいたい 65
- BS5 はだいたい 70
- BS7 もだいたい 70
- BS15 も 60-70 くらい
- 110CS は全滅
- BS/CS 4K8K も全滅


受信レベルがまったく出なければ、給電なし・断線・パラボラの向き違いのどれかだ。でもレベルはあるのにチャンネルが一つも見つからないのは、かなり謎だった。。
そしてチャンネルが一つも見つからず、日中に屋根へ上がって暑さで死にかけながら、信号はあるのに復号できない沼へ入った。
最初は LNB が壊れたと思った
まずは普通の考え方で切り分けた:
- 同じ線で地デジは正常
- LNB 給電はパラボラ側の F コネクタでテスター測定して 15V ある
- 角度を変える、外して手持ち、地面に置く、全部試した

普通の BS/110度CS パラボラなら、15V が来ていて方位と仰角がだいたい合っていれば、少なくとも BS15(NHK BS)ならロックする見込みがある。
でもまったくロックしないし、CS も全滅。
だから最初は、LNB はいまシュレーディンガー状態なのだと思った。LNB は半壊すると全 0 ではなく、一部の周波数で見かけの受信レベルが出ることは実際にある。
でも見れば見るほど違和感があった。
仰角と LNB の形状がおかしい
このパラボラは以前の仰角が明らかに 50 度を超えていた。
iPhone の水準器で支柱が地面に対して垂直なのを確認したので、仰角はたぶん合っている(
これはかなり変だ。
大阪から 110E の BS/110度CS を見る仰角は約 41 度のはず。
50 度付近なら大阪の真南方向にある静止軌道の最高点、つまり 132E-140E 付近、あるいは 124/128E っぽい。
さらに重要なのは、この LNB 部分が回転できること。

日本の BS・110度CS 放送では、右旋・左旋の円偏波を使う。一方、この LNB には回転できるリングがある。
直線偏波用 LNB なら、本体を回して水平/垂直偏波の向きを受信信号に合わせる必要がある。
ここで結論がひっくり返り始めた:
このパラボラの反射面は SUPER DISH だが、今付いている LNB/フィード部は標準 BS/110度CS 用ではない可能性が高い。
つまり壊れているのではなく、最初から種類が違うのかもしれない。
キメラ
そこで屋根にある、もう 1 組の壊れたアンテナ(支柱が折れていた)に目を向けた。でもパラボラを固定するネジそのものがなめていたので、LNB 側に手を出して、なんとかキメラにできないか見てみた。
今のパラボラ + 廃棄パラボラの LNB、という組み合わせ。
結果、LNB を固定する部分もなめていた(

ということで、結束バンド、スタート。何のバンドだよ

すると、少し動かしただけでテレビを視聴できるだけの信号を受信できた。

方位・仰角の対照
以下には GPT による補助・整理を含む箇所があります。考え方はだいたいこんな感じです。
大阪付近では、おおむねこう見ればよい:
| 軌道位置 | 用途の目安 | 真方位 | 仰角 |
|---|---|---|---|
| 110E | BS / 110CS | 220.0° | 41.4° |
| 124E | スカパー!プレミアム | 199.7° | 47.9° |
| 128E | スカパー!プレミアム | 193.0° | 48.9° |
| 132E | JCSAT-5A 付近 | 186.1° | 49.5° |
| 134E | Apstar 6C 付近 | 182.6° | 49.7° |
| 136E | 真南付近 | 179.1° | 49.7° |
| 138E | Telstar 18 付近 | 175.6° | 49.6° |
| 140E | Express-AM5 付近 | 172.1° | 49.4° |
なので、大阪でパラボラが長期間 50 度前後に固定されていたなら、ほぼ 110E ではない。
元の位置から 110E の方位(220 度)へ向けるために時計回りに少し回す必要があるなら、元の位置は 124/128E か 132E-140E のあたりだった可能性が高い。
なぜ BS1 は 0 なのに、BS3/5/7 にはレベルがあるのか
以下には GPT による補助・整理を含む箇所があります。
ここがいちばん面白い。
日本の普通の BS/110度CS LNB の局部発振周波数は、通常 10.678GHz で計算する。
一方、スカパー!プレミアムサービス用などの直線偏波 CS コンバーターには、局部発振周波数が 11.2GHz のものがある。
テレビは BS モードで、自分につながっているのが標準 BS/110度CS LNB だと思い込んでいるので、固定された BS-IF 周波数を測る:
| テレビ表示 | BS-IF |
|---|---|
| BS1 | 1049.48 MHz |
| BS3 | 1087.84 MHz |
| BS5 | 1126.20 MHz |
| BS7 | 1164.56 MHz |
| BS15 | 1318.00 MHz |
でも実際につながっているのが 11.2GHz の CS LNB なら、テレビが測っている IF から逆算される衛星上の周波数は:
実際の RF = 間違った LNB の局部発振周波数 + テレビが測っている IF
こうなる:
| テレビ表示 | テレビが測る IF | LNB=11.2GHz の場合に実際受信する RF | 最寄りの 110CS 周波数 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| BS1 | 1049.48 MHz | 12249.48 MHz | ND2 12291 MHz | -41.52 MHz |
| BS3 | 1087.84 MHz | 12287.84 MHz | ND2 12291 MHz | -3.16 MHz |
| BS5 | 1126.20 MHz | 12326.20 MHz | ND4 12331 MHz | -4.80 MHz |
| BS7 | 1164.56 MHz | 12364.56 MHz | ND6 12371 MHz | -6.44 MHz |
| BS9 | 1202.92 MHz | 12402.92 MHz | ND8 12411 MHz | -8.08 MHz |
| BS11 | 1241.28 MHz | 12441.28 MHz | ND10 12451 MHz | -9.72 MHz |
| BS13 | 1279.64 MHz | 12479.64 MHz | ND12 12491 MHz | -11.36 MHz |
| BS15 | 1318.00 MHz | 12518.00 MHz | ND14 12531 MHz | -13.00 MHz |
これで説明が付く:
- BS1 は 12249.48MHz に対応し、最寄りの 110CS ND2 から 41.52MHz 離れているのでレベルは 0
- BS3/BS5/BS7 はそれぞれ 110CS の ND2/ND4/ND6 に近く、テレビの AGC がエネルギーを検出できる
- BS15 も ND14 に近いため、見かけのレベルが出る
- ただしテレビはこれらを BS トランスポンダだと思っており、実際は局部発振周波数の違いでずれて見えている CS 周波数なので、永遠にロックできない
さらに BS7 は現在、普通にスキャンできる BS チャンネルがもともとないのに、70 と表示される。
これも、テレビが表示しているのは「この BS トランスポンダに復号可能な番組がある」ではなく、「この IF 点の近くに RF エネルギーがある」だけだと分かる。
なぜ 110CS に切り替えると逆に全部 0 なのか
以下には GPT による補助・整理を含む箇所があります。
これも同じモデルで説明できる。
テレビは 110CS モードでも、LNB は標準 BS/110度CS 用の 10.678GHz だと仮定する。
だから ND2 を調べるときは:
ND2_IF = 12291MHz - 10678MHz = 1613MHz
だが実際の LNB が 11.2GHz なら、この IF が対応する衛星上の周波数は:
実際の RF = 11200MHz + 1613MHz = 12813MHz
つまり目標の 110CS 周波数より、全体でこれだけ高い:
11200 - 10678 = 522MHz
完全な表は以下:
| テレビ表示 110CS | 正常な 110CS RF | テレビが合わせる IF | 11.2GHz LNB 経由で実際に受信する RF |
|---|---|---|---|
| ND2 | 12291 MHz | 1613 MHz | 12813 MHz |
| ND4 | 12331 MHz | 1653 MHz | 12853 MHz |
| ND6 | 12371 MHz | 1693 MHz | 12893 MHz |
| ND8 | 12411 MHz | 1733 MHz | 12933 MHz |
| ND10 | 12451 MHz | 1773 MHz | 12973 MHz |
| ND12 | 12491 MHz | 1813 MHz | 13013 MHz |
| ND14 | 12531 MHz | 1853 MHz | 13053 MHz |
| ND16 | 12571 MHz | 1893 MHz | 13093 MHz |
| ND18 | 12611 MHz | 1933 MHz | 13133 MHz |
| ND20 | 12651 MHz | 1973 MHz | 13173 MHz |
| ND22 | 12691 MHz | 2013 MHz | 13213 MHz |
| ND24 | 12731 MHz | 2053 MHz | 13253 MHz |
これらの周波数はすでに 12.8~13.2 GHz まで飛んでおり、110度CS の受信周波数帯から離れている。だから 110CS 画面が全 0 なのは当然。
BS4K8K が全 0 なのも同じ。
4K・8K は左旋円偏波と拡張 IF を使うため、この H/V 直線偏波 CS LNB とは受信方式が異なる。
円偏波を直線偏波 LNB に入れるとどうなるか
以下には GPT による補助・整理を含む箇所があります。
もうひとつの疑問は:
110E は右旋/左旋円偏波なのに、直線偏波 LNB ならまったく受からないのでは?
完全に受からないわけではない。
円偏波は、互いに直交する 2 つの直線偏波成分に分解できる。
だから H/V 直線偏波 LNB でも、理論上は円偏波の電力の半分を受信でき、損失は約 3 dB。
これだけあれば、テレビの AGC/受信レベル画面に「エネルギーあり」と表示される。
でも、それは復調できるという意味ではない。
実際に BS/CS を見るには、同時に以下を満たす必要がある:
- 衛星位置が合っている
- 偏波が合っている
- 局部発振周波数が合っている
- IF 周波数表が合っている
- 変調方式が合っている
- ISDB-S / ISDB-S3 の同期と TMCC が合っている
局部発振周波数が違えば、テレビは間違った周波数を聞いている。
規格が違えば、電波レベルが高くても番組は出ない。
計算式
以下には GPT による補助・整理を含む箇所があります。
普通のダウンコンバート:
IF = RF - LO
RF = LO + IF
標準 BS/110度CS LNB:
LO_bs = 10678 MHz
間違った CS LNB を仮定:
LO_wrong = 11200 MHz
BS の奇数トランスポンダの近似中心周波数:
BS_RF(n) = 11727.48 + ((n - 1) / 2) * 38.36
BS_IF(n) = BS_RF(n) - 10678
110CS 偶数 ND の近似中心周波数:
CS_RF(nd) = 12291 + ((nd - 2) / 2) * 40
CS_IF(nd) = CS_RF(nd) - 10678
テレビが BS 画面である BS-IF を測っていて、実際の LNB が 11.2GHz の場合:
Actual_RF = 11200 + BS_IF(n)
テレビが 110CS 画面である CS-IF を測っていて、実際の LNB が 11.2GHz の場合:
Actual_RF = 11200 + CS_IF(nd)
= CS_RF(nd) + (11200 - 10678)
= CS_RF(nd) + 522
最後に
今回いちばんの罠は、「反射面に SUPER DISH と書いてある」ことを「これは標準 BS/110度CS アンテナだ」と勝手に理解していたこと。
でも実際には、反射面・フィード部・LNB は別物。
最終的な判断は:
- 古い反射面は DX SUPER DISH の可能性がある
- ただし今の LNB/フィード部は、明らかに直線偏波 CS/Ku 用っぽい
- テレビの BS 画面に出たのは、局部発振周波数の違いによる見かけ上の受信レベル
- 110CS と 4K8K が全 0 なのも、この説明なら辻褄が合う
- PT3 の
recpt1がチューニングに失敗したのもソフトウェアの問題ではない
なので今回は単純な「LNB 故障」ではなく、むしろ「LNB の種類が違う」だった。
最後に中古の MASPRO BC45RL を買った。標準 BS/110度CS・4K8K 対応。
こういうものは、アンテナ一式を丸ごと交換するのがいちばん楽だ。屋根に残された設備相手に命まで賭けるな。
完
最後?
いじっている最中、一度、夜の雨の日に 4K の信号があまり良くなくて屋根へ調整に行った。はしごを下りる途中で滑り、手を金属で切ってしまい、そのまま救急外来にかかることになった(

こういう作業は焦らずゆっくりやろう = =
それと、こんな小さなことで命を賭けるな。
終
制作・著作
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